2013年 5月12日
唐破風の屋根
ゴールデンウィークには、たくさんの方にご参拝いただきありがとうございました。
立夏、暦の上ではもう夏なのですね。
京都は朝晩が少し肌寒いことがありますので、まだ暖房器具を片づけられないというお家もあるかと思います。
ですが、さすが5月に入ってから昼間に汗ばむ日が増えてきました。
お天気が良いと、よく空を見上げるようになります。
今朝も快晴の空を見上げながら、ふと拝殿の屋根に注目してみました。
ゆるやかな曲線を描いた唐破風の屋根。
錦天満宮御由緒によると、「享保十四年(一七二九年)には前関白輔実公の申請で唐破風獅子口を許され......」とあります。
お許しが出ないことには、この屋根にしたいから建てる、というわけにはいかなかったのでしょうか。
古い社寺の建築の多くは、その技術が巧妙であると言われていますが、錦天満宮のこの唐破風の屋根も改修が難しい部分があるとのことです。
このやわらかな屋根を見るたびにホッといたしますので、変わらずにいてほしいと思います。